クロノグラフの各部名称と機能
スポーツ・ウォッチとして人気の高いクロノグラフ。クロノグラフとは、通常の時刻表示に加え、独立したストップウォッチ機能を備える時計のこと。外観にも特徴がある。やはりロレックスの「デイトナ」を参考例として見てみよう。ロレックスの「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」。クロノグラフの定番にして、ロレックス愛好者が憧れる最上位モデル。自動巻き、ホワイトゴールド、315万円 |
まず、ケースの右側、【リューズ】の上下に二つのボタンがあるのが、一般的なクロノグラフのスタイルだ。2時位置にあるのが、クロノグラフの【スタート/ストップ・ボタン】。これを押すとセンターの【クロノグラフ秒針】が動き始める。同じボタンをもう一度押すと針が停止して、経過秒数が読み取れる。60秒を超えた分数は文字盤の【30分積算計】、1時間を超えた時間数は【12時間積算計】にそれぞれ記録される。計測を終了し、クロノグラフのすべての針をゼロの位置に戻すには、4時位置にある【リセット・ボタン】を押す。
クロノグラフの場合、センター秒針が計測のために用いられるので、通常の秒針に代わるものとして、【スモールセコンド】が独立して文字盤に配されている。
また、クロノグラフは単純なストップウォッチ機能だけでなく、さまざまな計測にも応用できる。このモデルのように【タキメーター付きベゼル】を備えるものは、クロノグラフ秒針を利用して、時速を読み取ることも可能だ。
ダイバーズ、第二時間帯(GMT)表示、クロノグラフといった機能については、連載中の「機械式時計 基本のキ」で、これからも詳細を紹介してゆく予定である。
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