大きなハンドルや重いアクセルが長距離を楽にしてくれる
午前1時に都内を出発 |
初日(木曜)
午前1時。我が家の近くまで、川上さんにSL280で迎えにきてもらう。パゴダのトランクはけっこうでかいんだけれど、川上さんのミニカーでいっぱい(笑)。荷物は席の後に積み込む。水にお茶、栄養ドリンクにお菓子。何やら遠足に出かけるようで、早くも気分が浮き立つ。さあ、出発だ。
まずは川上さんがドライブ。池尻から首都高に入り、東名高速へ。もっとトラックが多いかと思いきや、意外に少ない。ストレスなく、快調なドライブが始まった。もちろん、パゴダの調子はいい。というか、ホンマにコレ40年前のクルマなん?と思うほど、しっかりと走る。乗り心地だって申し分ない。
午前1時半、港北PA |
午前1時半。とりあえず港北PAでドライバーチェンジ。
記念すべき1回目の食事“富士川ラーメン” |
午前5時、浜名湖SA |
念のため浜名湖SAで給油、燃費はリッター当たり8~9キロ |
新名神高速道路を快調に走る |
それにしても快調だ。速度はだいたい制限内。たんたんとクルージング。はじめはダルなステアリングフィールに戸惑ったけれども、半時間もすれば慣れる。そこから先は、もう身体と機械が融合してしまったような感覚で、とても気分がいい。大きなハンドルや、3千回転くらいでピタッと支えてくれる重いアクセルペダルが、長距離ドライブをとても楽にしてくれる。いにしえのグランドツーリングカーは、とてもよく考えられていた。今、新しいクルマはそれをクルーズコントロールやアクティブステアリングで成立させている。それを単に進化と言っていいものか、どうか。機能としては、それほど変わりがない気もするし……。そういう意味では、安全性能だけなのかなあ、クルマがこの40年で手に入れたのは。
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