世界遺産の歴史的建造物
紀元前からの長い歴史を誇るインドには、世界遺産に認定されている歴史的建造物も多くあります。ここでは、首都デリーにある「クトゥブミナールとその遺跡群」と「フマユーン廟」を紹介します。建造物1 クトゥブミナールとその遺跡群(1993年世界遺産登録)
見上げるほど高いクトゥブミナール
クトゥブミナールは、現在では登ることが禁止されていますが、下から見上げるだけでも相当な高さであることが分かるはず。石造建造物としても、インドでは最高の高さだそう。周辺の赤褐色の石で作られたモスクや建造物には、イスラムの文字で文様が施されていて、見応え充分。
デリーの中心街からタクシーやオートリキシャで30分~1時間程度(起点や交通渋滞状況による)の南デリーの隅にあるので、デリー滞在予定がある人はゼヒ!
建造物2 フマユーン廟(1993年世界遺産登録)
シェイプがタージマハルそっくり
園内はよく整備されており、喧騒の外界とは打って変わって、非常に落ち着ける場所。市内の中心地からもとても近いので、一息つくのにもお勧めです。
見ごたえ保証つき!世界遺産の石窟寺院
インドには、古代ロマンをたっぷり秘めた有名な石窟寺院が点在しています。木造文化の日本からすると、石窟寺院のその巨大さや威厳には圧倒されるばかり。ここでは、世界遺産となっているいくつかの石窟寺院をとりあげます。石窟1 アジャンタ石窟寺院群
延々と広がるデカン高原のただ中に、忽然と出現している2つの有名な石窟寺院群があります。マディヤプラデーシュ州の中堅都市アウランガーバード近郊のアジャンタ石窟寺院群とエローラ石窟寺院群。両者は非常に近くにあるので、ほとんどの人は2日ほどかけてセットで行きます。アジャンタ石窟寺院群には、岩壁に洞窟を掘って作った大小30個の仏教石窟寺院が、550メートルにわたって並んでいます。各石窟内部の美しい壁画も有名で、中には世界史の教科書で紹介されたものも!
石窟2 エローラ石窟寺院群
エローラ石窟寺院群で一番有名なのは、ヒンドゥー教の巨大なカイラーサナータ寺院。パルテノン神殿の2倍の規模といわれます。まるで積み上げて作った建造物のようですが、実際は岩壁を彫って作ったもの。それをふまえて見るにつけ、いかに驚くべき仕事であることが分かります。石窟3 エレファンタ島のエレファンタ石窟群(1987年世界遺産登録)
アラビア海に面したムンバイの象徴、インド門から船で約1時間程行った沖合にある、エレファンタ島。エレファンタ石窟寺院で有名です。特に、踊るシヴァ神や三面シヴァ神像は、一見の価値あり。エレファンタ島に点在する石窟寺院の建造時期は特定が難しく、いまだにはっきりとした年代が分かっていないのですが、最初に造られ始めたのは6世紀頃だと考えられています。古代のロマンにたっぷり浸れるお勧めのムンバイエクスカージョンです。