住宅購入のお金/住宅購入のお金の注意点

100%ローンはどうしてダメなの?(2ページ目)

「頭金は貯まってないけど、返済には問題ないから大丈夫」という人はいませんか?「返済がきつかったら、売ればいいし」と考えている人はいませんか? 確かに、コツコツ返済を続けていけば特に問題は起きないでしょう。但し、当面は「売って賃貸に戻る」という選択肢を手放すことになるケースが多いのをご存じですか?

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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家を売るにはお金がかかる

「家は買ったときが一番高い」と考えておくのが無難です。先日も「5年前に4,300万円で買った家を売りたいと思うけど、3,800万円にしかならないらしい」という話を聞きました。もし、100%ローンを組んでいたら、どういうことが起こるでしょうか。

ローンで買った家を売るためには、ローンを清算するお金が必要です。もちろん、売却にかかる仲介手数料や抵当権抹消費用も準備しなければなりません。前述のケースでは、ローン残高が何と3,900万円! まだ購入して5年しか経っていないため、ローンがあまり減っていません。売却のための費用はおよそ130万円。つまり、売却で入ってくるお金とは別に、230万円を用意できないと家を手放すことができません。

せっかく買った家をスグに手放すつもりの人は少ないでしょう。しかし、転職や子どもの進路などによっては、家を手放したくなるかもしれません。リスク管理の意味でも、100%ローンはできれば避けたいもの。敢えて組むのであれば、「当面は持ち続ける」という選択しかできなくなってしまうことを認識のうえ、貯蓄を増やしておくなどの自衛手段をとっておきたいものです。
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