バイク/ツーリングスポット

タンデムで行く道央のツーリング

北海道ツーリングの走り方に続く今回は、実際の旅のコースをご紹介。タンデムで巡る、大人が満足できる道央の旅です。自然、観光、グルメと何でも揃った充実の旅のご参考にどうぞ

執筆者:埜邑 博道

前回に引き続き、北海道のツーリングをご紹介します。今回の旅はタンデムで行く、3泊4日のツーリング。道央地方を中心に、見所を効率よく回ったちょっぴり大人のコースです! 奥様や恋人と一緒に楽しめること請け合いです。2人でこの夏、ぜひお出かけになって下さい。それでは北海道に到着した日から1日ごとに、ぜひ訪れてほしいスポットを追って紹介していきましょう。

フェリーで苫小牧に到着!旅の始まりです

北海道イメージ
大切な人と一緒に回る北海道も格別なもの
大洗からフェリーに乗って19時間ほどで、苫小牧の港に到着します。時間は午後の1時過ぎ。港に降り立つともうそこには異次元の世界が広がっています。空の広さ、どこまでも広がる緑、そして全身を包み込む新鮮な空気は都会とは比べ物になりません。

1日目は、苫小牧を出発して日高を経由、上士幌まで走ってみましょう。

北海道でタンデムツーリングを楽しむコツは、絶対に無理をして距離を稼がないこと。交通量や信号の少ない北海道の道は、平均60km/hで走れるので、1日で300kmから400kmの移動も可能です。しかし、タンデムのときは1日の移動距離を200kmぐらいにしておきましょう。ただ走ってばかりでは同乗者も疲れてしまいます。のんびり、ゆったり走るのが大人のスタイルなのです。

ししゃも"
本物のシシャモの美味しさにはびっくりすることだろう。目の前で焼いてくれる
日高に向かう途中には、おいしいシシャモを売る店があります。鵡川町にあるカネダイ大野商店では、目の前で焼いて食べさせてくれます。本物のシシャモの味をぜひ味わっておきましょう! 10~11月にはシシャモの生寿司なんて珍しいものも味わうことができますよ。

1日目の宿はナイタイ高原の近くにある上士幌町の「亀の子荘」がおすすめ。すっぽん料理で有名なこの宿で、明日からのエネルギーを体に貯めておきましょう!

高原に川、峠へ。北海道の自然を満喫する2日目

ナイタイ高原
ナイタイ高原の牧場風景。牧歌的な風景は北海道を象徴するもののひとつ
ナイタイ高原の近くの宿を出て、まず向かいたいのが高原牧場の展望台です。高原牧場は日本一広い牧場と謳うだけあって、入り口から展望台まで6キロ近くもの道のりがあります。まるで緑の絨毯が続いているようで気持ちの良い道です。

ナイタイ高原を出発したら、国道274号線を北上して三国峠に向かいましょう。この国道は十勝平野から大雪の山間へと入り込んでいく道なので、次第に風景が牧草地から樹林帯へと変化していきます。上りのワインディングが終わると糠平湖です。

アーチ橋
東大雪の観光名所になりつつあるアーチ橋。中でもタウシュベツ川の橋梁は一見の価値あり
糠平湖周辺では、北海道遺産にも選ばれている旧国鉄・士幌線のアーチ橋に立ち寄って見ましょう。国道を途中で抜け、湖岸へ続く林道へと入っていきます。林道では5km程のダート走行になりますが、残雪を頂いた大雪山の見事なコントラストの風景が楽しめます。そして、アーチ橋が白く風化した姿が神秘的に浮かび上がってきます。

三国峠
標高1139mの三国峠。深い森の中を道が貫く
再び国道に戻り北上を続けると、三国峠に到着します。標高1139mの三国峠は、道内でもっとも高所にある車が通れる峠です。10数年前はまだダートでしたが、いまではそれが嘘のように快適な道が原生林を貫いています。それでいて、深い森はそのまま。ここでしか見られない絶景を満喫しましょう。

2日目の宿は、美瑛にあるペンション薫風舎がおすすめ。十勝岳を望む麦畑のなかに佇むこのペンションは、地元で獲れた食材を使った料理が自慢です。夜はテラスから夜空を眺め、2人で流れ星を探してみるのも素敵ですね。

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