ほんとうに音がいいナビはどれ?
AVナビはAV機器でもあるという流れで話を進めていこう。昨年あたりから高音質を謳うAVナビは増えてきたが、今年は各メーカーが「音のいいナビ」をアピールしている。その中でも、とくに音の良さにこだわるなら、おすすめしたいのはアルパインのX08プレミアム、カロッツェリアの09年サイバーナビ、ケンウッドのAVマスターHDV-909DTだ。アルパインのリアビジョンナビX08プレミアム。リアビジョン標準装備のほかにAVナビ単体のものも用意 |
アルパインのX08プレミアムとケンウッドのAVマスターは、ナビ部とオーディオ部の基板を別々のシャーシに入れて、ナビ部が発するノイズがオーディオ部に影響するのを排除する作り。ノイズの飛び込みを抑えるためにシャーシを分けるというのは、オーディオ機器ではよく使われる手法で、ここからも高音質を追求する姿勢が伺える。カロッツェリア・サイバーナビは、プラットフォームこそ昨年モデルと同じだが、音響用デバイスを投入したり、ハイエンド・カーオーディオの開発メンバーが音作りに関わるなど、音質を徹底的に見直し、昨年モデルとは別物の音質をモノにした。
それぞれ音の傾向が異なるので、本来ならショップに出かけて実際にデモボード等で音を聴きくらべてみて、もっとも好みに近い音のモデルを選びたいところだが、聞き比べられる環境にないお店も多い。ただし、この3機種であれば、どれを選んでも満足できるクオリティの音が楽しめるはずだ。その実力を堪能するには、スピーカーが純正のままではもったいない。トレードインタイプでもいいので、せめてフロントスピーカーだけでも、市販モデルにアップグレードすることを、あわせておすすめしたい。
ビジュアル性能でAVナビを選ぶなら
次にAV機能のV(ビジュアル)の部分。画質がきれいなほうが良ければ、WVGAモニター採用機がいい。09年のニューモデルでは、アルパインX08プレミアム、イクリプスAVN779HD、カロッツェリア・サイバーナビ、クラリオン・クラスヴィア、パナソニックのストラーダ・ミドルクラスだ。これらはすべて、内蔵の地上デジタルチューナーがフルセグ対応だからTV放送も高画質だし、DVDビデオも美しい。ケンウッドHDV-909DTはUSB経由でDivXの動画をHDDに転送できる |
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