新たな安全コンセプト「PRO-SAFE」


Sクラスにも取り入れられた、最新の安全コンセプト「PRO-SAFE」がニューCクラスにも採用された。「PRO-SAFE」は、次の4段階から成り立つ。事故の危険を早期に警告する、または危険を回避する機能の「PERFORM-SAFE」。事故の発生を予見し、衝突までの一瞬に乗員保護態勢を整える機能の「PRE-SAFE」。事故発生時の乗員保護性能を高めるボディ構造および乗員保護システムの「PASSIVE-SAFE」。事故発生後に乗員の早期救助と二次災害を防ぐシステムのための「POST-SAFE」だ。

それぞれの一部を紹介すれば、まず「PERFORM-SAFE」には、たとえば次のような装備がある。ヘッドライトがステアリングを切った方向を照らす「アクティブライトシステム」。ABSに加えて、ABSとエンジン出力を制御を統合的に行いタイヤのグリップ力が限界を超えない範囲で安定姿勢を制御する「ESP」など。

トランク容量は440Lと10L増え、開口部も43mm拡大。裏打ちされたトランクリッド裏には、三角表示板と後続車にも分かる赤いランプが備わる。些細なことだが、こんなところにも安全性に対する配慮が見られる。ただ欲を言えば、赤いランプは左側通行に合わせて、右側に付けたいところだ。

「PRE-SAFE」は、危険回避のため急ハンドルや急ブレーキの操作をした時に、安全装備の効果を最大限に高めるために、車両と乗員を事故に備えさせる。たとえば電動シートベルトテンショナーを作動させ、乗員の身体をシートに引き寄せる。身体が前方にすべり込むことを防ぐために、助手席の背もたれと座面を適正な位置に調整する。サイドウィンドウやスライディングルーフを閉じて、乗員が車外に放り出されるのを防ぐなどだ。

「PASSIVE-SAFE」では、たとえばエアバッグは運転席・助手席、前後サイド、ウィンドウバッグと合計8つとクラスを超えた装備だ。追突された時に、ヘッドレストが瞬時に前上方に移動し、頭部が後方へ反り返るのを防ぐ「NECK PRO アクティブヘッドレスト」も装備する。

リアシートは、もちろん3名分のヘッドレストと3点式シートベルトを備える。リアシートサイドにもエアバッグを内蔵。ウィンドウエアバッグもリアシートまでカバーする。

「POST-SAFE」は、ボディに一定上の衝撃が加わった時に、燃料供給の自動カットオフやハザードランプの自動点滅、サイドウィンドウの自動オープンなどを行う。これにより車両火災を防ぎ、事故を後続車に知らせ、乗員の救済を助けるわけだ。

この効果が大きいがコストもかかる安全コンセプト「PRO-SAFE」を、Sクラス同様ニューCクラスにも取り入れたのは驚きだ。さすがメルセデスベンツと言える。ニューCクラスの価格は、C 200 KOMPRESSOR ELEGANCEの450万円からC 300 AVANTGARDE Sの664万円までと非常に高価だが、そのデザイン、インテリアの質感、安全性に対するこだわりを見ると、その価値は十分にあると言えるだろう。

Cクラスのそのデザイン、インテリアの質感、安全性に対するこだわりは、価格を超える価値を持つ。

(写真・文 松本明彦)

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