メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

精悍で力強いSUV ML 63 AMG

6.2L という大排気量のV8 510psのエンジンを積んだハイパフォーマンスSUVが、メルセデス・ベンツML 63 AMGだ。

執筆者:松本 明彦


かばからサイへ

前モデルより、一回り大きくなったサイズ。力強く精悍なデザイン。

ML 63 AMGは、Mクラスのトップパフォーマンスモデルとして、2006年10月追加されたメルセデス・ベンツのSUVだ。エンジンはDOHC 6.2L V8 510ps!0-100kmはわずか5.0秒の性能を誇る。最大トルクは64.3kgm(630Nm)、これがML 63の車名の由来だろうか?そのサイズは4815×1950×1775mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2915mmと、ハリアーやムラーノサイズだった前モデルに比較し、一回りほど大きくなった。

明快なウェッジシェイプを描く。Cピラーでキャビンとカーゴルームを分けるデザインは、ピックアップトラックの荷台にFRPボディを被せた初期のSUVのイメージであると共に、人間と荷物のスペースを分けるイメージを表す。

前モデルは、ややもっさりとしたデザインで「かばのよう」とも揶揄された。しかしこのML 63 AMGは、マッチョでありながらシャープなデザイン。ボディはウェッジシェイプを描き、張り出したショルダーラインも後ろ上がり。ドア中央のプレスラインやモールもウェッジシェイプ。エッジを立て強調したフェンダーアーチは力強く、ボンネットラインもエッジを立てシャープな印象。フロントグリルはプランヴューで弧を描き、質感高く力強い。さしずめ前モデルが「かばのよう」だとすれば、今回の新型は精悍なサイのようになったといえる。

質感高く力強い、プランヴューで弧を描くフロントグリル。

分厚いバンパーやメッシュのエアインテーク、ブロックパターンの太い横桟グリルもAMG専用。やはりAMG専用の295/40R20!のタイヤを包むオーバーフェンダーと共に、精悍で力強い印象を与える。

AMG専用装備のステンレス製サイドステップが、乗り降りを助ける。エレクトロニックキーで開錠すれば、ライトが点いて自車位置を知らせ、ウェルカムライトが足元を照らす。
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