上手に使ってトクしたい
クレジットカードと国際キャッシュカード
クレジットカードは、いまや海外旅行に必須の金融アイテムです。クレジットカードの特徴や留意点、利用の仕方、紛失時の注意点のほか、デビットカードや国際キャッシュカードなど、海外旅行に役立つプラスチックマネーを特集します。 海外旅行とクレジットカード
海外旅行の必携アイテム・クレジットカード
クレジットカード会社は複数あり、入会のための資格条件や提携先が異なります。2大大手のVISA(ビザ)とMaster(マスター)、JCBやアメリカン・エキスプレス(アメックス)、ダイナースなどが代表的。クレジットカードが利用できる店舗(特約店)には地域性もあり、アメックスは北米圏では使い勝手がよいが、ヨーロッパでは特約店が少ない等の特徴があります。できれば海外旅行には、複数枚、複数社のクレジットカードを持参するようにしましょう。
クレジットカードはショッピング以外にも大きな特典が
クレジットカード会社の海外キャンペーンが狙い目
クレジットカード会社が行うキャンペーンは、特に狙い目。海外での利用額に応じたプレゼント・キャンペーンなど、会員にとってお得で嬉しい特典が多いのも特徴です。こうしたキャンペーン情報は、カード会員向けの情報誌などで、こまめにチェックするとよいでしょう。
さらにゴールド会員(ある一定以上の審査を通過したカード会員をさし、クレジットカード会社によっては呼称が異なります)の場合、これら付加的サービスも厚みを増します。ゴールド会員であれば、空港ラウンジの無料利用や空港送迎、宅配便利用等への割引サービス等、一般の会員では受けることのできないうれしい特典を用意しているのが通例です。ゴールド会員のようなアッパーレベルの会員は、年会費が高い分、限度額がないなど他者とは違う優遇があります。
為替相場が動いているときはカードと現金を使い分ける
キャッシュとカードを上手に使い分ける
旅行者は一般に、現地到着日に空港内の銀行窓口で小遣い分を現地通貨に両替します。ところが現地滞在の数日後、為替相場が急の円高に向かった場合、手持ちの現地通貨(現金)よりもクレジットカードで支払ったほうが、お得に買い物ができます。
海外旅行には必ず、幾ばくかの現金が要ります。クレジットカードが利用できない商店での買い物や食事代、バスなどの運賃、チップなどは現金で支払います。ですから、到着日の両替は、現金で支払うだろう当座の小遣い分程度に留め、物品の購入などにはクレジットカードを利用するといった使い分けをしましょう。クレジットカードは、現金やトラベラーズチェック、その他の金融アイテム(デビットカードや国際キャッシュカード等)と一緒に、併せ持つことが重要です。