ダイナミックでスポーティなデザイン
ボンネットフードやグリルは、しっかりとその存在を主張。グリルは、中央に大きなスリーポインテッドスターを置く、メルセデス スポーツ系の顔だ。ヘッドランプは差別化のためのデザインのようで、やや煩雑か。 |
Rクラスのデザインは、ボンネットとAピラーを滑らかに繋げモノフォルムに近づけてはいるものの、ボンネットフードはしっかりその存在感を主張し、グリルも立てている。これはモダンに見せながら、メルセデスならではのしっかり感や存在感を出すためだ。またベルトラインの延長をヘッドランプに繋げたフロントフェンダーと、キャビンから続くボンネットフードは別々の造形要素とし、エンジンの存在とタイヤの踏ん張り感を強調する。
サイドのキャラクターラインは、深く彫刻的。このキャラクターラインは、Aクラス、Bクラス、CLSなど最近のメルセデスに共通のラインで、停車している時でさえ、ダイナミックさを表現する。このキャラクターラインは、多少のアレンジは加えながらも、今後メルセデスのクルマに繰り返し使われるテーマになるであろう。
停止している時でさえダイナミックなサイドのキャラクターラインは、今後のメルセデスで繰り返し使われるテーマであろう。 |
開発途中の「GST(グランドスポーツツアラー)」という名や、「スポーツセダン、ワゴンとSUVのクロスオーバーがコンセプト」ということからも、Rクラスはミニバンながら、スポーティーさを狙っていることが分かる。3rdシート頭上まで十分スペースを確保する居住性は確保されているデザインながら、サイドウィンドウがまるでクーペのように大きく弧を描いているのは、スポーティーさを狙ったからだ。
まるでクーペのように弧を描くサイドウィンドウも、スポーティーさを強調。ブルーティテッドグラスも美しい。 |
大きなサイズと余裕の居住性。豪華で上質なインテリア。悪天候や悪路にも対応し、長距離も楽にこなす走行性能。そしてミニバンに付き物の「生活感」がなく、むしろ「豊かな生活」を想像させるメルセデスのブランド力。ありていに言えば、今までありそうでなかった「ミニバンの高級車」がRクラスなのだ。
「豊かな生活」を想像させてくれるのが、メルセデスRクラスだ。 |
(写真・文 松本明彦)
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