5大陸400万マイルを走破。その実力は彼方へ
地形を選べば、システムが最適に制御され機能するテレイン・レスポンス。 |
今回開発されたインテグレイテッドボディフレームは、ラダーフレームの剛性とモノコックボディのオンロードにおける性能を兼ね備えるものだ。またコンセプトモデル、レンジストーマーで初採用され、量産車としてはディスカバリー3が初採用となるのが、テレイン・レスポンスシステム。これは運転状況に合わせて「通常のドライビング」「オンロードもしくはオフロードの滑りやすい路面(草/砂利/雪)」「泥/轍」「砂」「岩」の5つの内1つの地形を選ぶと、エンジン、オートマギアボックス、エアサスペンション、ダイナミック・スタビリティ・コントロール、トラクション・コントロールなどのシステムが最適に制御される。このプログラムはランドローバー独自の経験と専門知識に基づいたもの。そしてそれは、今までに販売された実車の実績と、徹底的に実走行で走りぬいた開発テストから得られたものだ。
そのテストはドバイの砂漠、オーストラリアの過酷なアウトバッグを走り、さらに南アフリカやイギリスでは軍用のオフロードトラックのように扱われた。さらに-40℃をカナダ北部で体験、渋滞の真夏の東京ではストップ&ゴーの中でのエアコン性能テスト、コロラドの山岳路や灼熱のデスバレーの砂漠も走った。そして最新のプレミアムSUVらしく、まるでスポーツカーかのごとく!ニュルブルクリンクのオールドコースで高速テストも行われた。オフロードは言うに及ばず、ダイナミックなオンロード性能はこれらテストをクリアして鍛えられた。
ドバイの砂漠を走る、開発テスト中のディスカバリー3。 |
いつもの東京-長岡の、渋滞路から高速まで往復500Kmの試乗コースも、まるでプレミアムセダンのように快適に走り抜けていったディスカバリー3。その実力は5大陸400万マイルにも及ぶ開発テストの背景があってのことなのだ。
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