さらにもう一つの強烈スパイスが2列シート仕様の5人乗りモデルだ。これ、単純に3列目シートを除去しただけでなく、そこに3枚のデッキボードを標準装備することで、今までにはない、フレキシブルな空間の使い方が出来るようになったのだ。
この3枚のボードのうち1枚は、アイロン台のような格納式の足が付いていて、テーブルにも変身。3枚を組み合わせ仕切りにしたり、ボックスにしたりと使い方はアイデア次第。また3枚のボードを上段に広げ、さらにセカンドシートも格納すれば、なんと奥行き1740mmものスペースが誕生し、ベットにもなってしまう(このボード、大人が座っても平気なように、3本の鉄パイプを組み込んだ丈夫なもの)。しかもすごいのが、このベッドの下の空間も十分な収納スペースとなっていて、開発スタッフ曰く「ライバル車が3列目を格納してほぼフルに積んだ荷物を、下の空間に入れた上でベットとして使えるんです」と熱く語るほど。
もちろん3枚のボードをすべて取り外してしまえば、広大な荷室空間が出現。外したボードは、左右どちらかに固定することも可能だが、重さは1枚たった4kgなので、例えば玄関に置いておくこともOKだ。
ただ今回は荷物がまったく無い状態で操作したので色々できたが、現実に洗車道具など積みっぱなしの荷物があったら、本当にここまで色々とボードを活用できるか? は少し疑問に感じた部分。面倒がらずにボードをいじりこなせば便利な機能だが正直、7人乗りを諦めてまで欲しいかと言われると、微妙な気がした。
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