さてさて、今回のマイチェンの最強のスパイスの一つ、それがCVTの投入であり、これにより走りと環境性能をアップさせている。
実際に乗ってみると、クルマが動き出してすぐCVTの恩恵は体感可能。ちなみにエンジンは従来通りで変更はなし。若干のパワー&トルクの数値は変わっているものの、これはミッションの違いによるもの。
ところがアクセルを踏み出し、60km/hくらいまでの加速感が従来とは違い、まるでエンジンがトルクアップしたかのように思えるほど。CVTだからスムーズなのは当然だが、アクセルの踏み加減にリニアに反応するおかげで、力強さを実感できてしまうのだ。
ただ気になったのはDVDボイスナビ搭載車に採用されるNAVI・AI-SHIFTで、これナビからの道路情報と車両からの情報を利用し、様々な道路に適した変速比制御を自動的に行うというものなのだが、時によってドライバーの意思と合わない時があった。とくに勾配が急なところで、加速しようとアクセルを全開にすると、ギアが固定され「あれ? 加速しないぞ」なんてことも。
まぁ勢いをつけた走りをしなければ、そんな意思の疎通が図れないこともなくスムーズ。あくまでもファミリーカーなのだから、普通に走りなさいということなのだろうが、どうしても積極的に走りを楽しみたいならば、これまた新たに用意されたトヨタ初の7速スポーツステアシフトがオススメ。ライバルよりも確実にレベルの高い走りをしてくれる。