5ナンバーミニバンの中でも、どらかというと颯爽と乗れる、男っぽい雰囲気を持つサッパリ系ファミリーカーのノア/ボクシー。
まぁサッパリ系と言えども、あくまでもそれは雰囲気のことであり、両側スライドドアや、大きめのシート、広い居住空間など、その実力はクラスぶっちぎりの販売台数を誇るだけのものになっている。
にもかからわず、ここで更なる実力アップが図られたわけだ。このトップの座に甘んじない、前向きな攻めの姿勢は、まさに今のトヨタの勢いを表しているようだが・・。
話しをノア/ボクシーに戻すと、今回の変更では、主に走りも含めた実用性の底上げが基本と言った感じ。だからスタイリングもそうだけれど、
大胆な変更というよりは、ライバル車にあって便利と思われる機能は積極的に取り入れたり、質感の向上をした上で、さらにノア/ボクシーならではのスパイスを投入している、と言った感じなのだ。
このスパイスの部分は、後ほどじっくり説明するとして、ここではまず底上げされた実力を見てみたい。
まず外観は写真でもわかる通りフロントマスクがより男っぽい雰囲気に変更。さらに両側のスライドドアは、室内のコントロールスイッチ&リモコンキーで操作できるパワースライドドアを標準装備に(一部グレードを除く)。またオプションではあるものの、バックドアをスイッチ一つで自動開閉できるパワーバックドアも設定。まさにLクラスミニバンの機能を取り込んだことにより、ライバルとの差を広げている。
ただ唯一残念に感じたのが、このスライドドアの窓が全開にはならなかったこと。マイチェン前からそうなのだが、窓を全開にしてもヘッドレストの上くらいの位置までしか開かない。子供を乗せた際なんて、この窓、けっこう嫌がるんだよね(ガラスはプライバシーガラスで暗いから余計ね)。メーカーは転落防止ウンヌン言うけど、それは納得できない理由だし。
さて内装に目を移すと、3列シートモデルに関しては、シートアレンジや収納に関して変更はないものの、シート表皮の変更、そしてナビ画面の下にくる、インパネトレイの照明をLEDに変更し使い勝手を向上。あとはヒーターパネルのスイッチが変更し、全体的な質感をアップ。この高質感 もライバルとの違いである。