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女性に似合うおしゃれなコンパクトカーが登場 シトロエンC2の実用性チェック

個性的なデザインが目をひくフランス生まれのコンパクトカーがシトロエンC2。ここではチャイルドシートも装着してみて、様々な女性達にとって、このクルマは使いやすいか? 実力をチェックしてみました

執筆者:森山 みずほ




フランスからやってきたコンパクトカーがこのシトロエンC2。
すでにシトロエンのコンパクトカーの中にはC3というモデルも存在するけれども、両車の大きな違いはボディサイズがC2のほうが小さいこと、そしてC3が5ドアなのに対し、C2は3ドアというスタイルにあります。そのため現地フランスでも、ファミリーユースではC3、パーソナルユースではC2という使い方をしている人が多いと言います。
 そうは言っても、コンパクトで扱いやすいサイズ故に女性ユーザーが多いC2。颯爽と働くママがこんなクルマに乗っていたらカッコイイよなぁ、という思いもあって、恒例のチャイルドシート装着チェックも後半でやってみています。

さて、ドライブしてみると“キビキビ”という言葉が実にぴったりくる元気な走りが印象的です。今回ドライブしたのは、先に日本発売された1.6Lですが(夏頃には1.4Lモデルも発売予定)、加速感はなかなかだし、踏ん張り感があって高速道路でもとても走らせやすい。しかもセンソドライブというセミオートマチックがなかなか賢い!

このセンソドライブというミッション、これは、基本はMTだけれどもクラッチペダルがないマニュアル仕様というもので、スイッチ一つで普通のATのように、シフト操作無しで走ることも可能。しかもこれ、基本的にはMTモードで60km程度走ると、ドライバーの減速や加速するタイミングなど癖を把握し、ATモードであってもドライバーの走り方に合った的確なシフトチェンジをするように学習してくれるのです。もちろんきっちり60km走らないと学習しないわけではなく、常にドライバーがどんな運転をしたいのか? をクルマは知ろうとしています。実際、私がドライブした際も60kmもの距離を走らないうちに、癖は学習された感じで(笑)すぐに、自分流のシフトチェンジパターンに変わったのには、驚きました。

購入後、運転するのは自分だけ・・という人でも、燃費走行したい時と元気よく走りたい時、臨機応変にシフトタイミングが変わるし、ご夫婦でクルマを共有するという人には、とくにうってつけだと思いますよ。
 このミッションは、先に発売されているC3にも搭載されているものと基本は同じですが、ギア比がより街乗りに合わせたものになっていることもあり、C3よりもずっと乗りやすさを感じました。

また乗り心地はちょっと硬めだけれども、バタバタするタイプではなく“しっかり感”を乗り手に与えるタイプ。ただちょっと高回転域になると、静粛性に欠ける部分もチラリ。うるさい! というほどではないけれども「排気量の小さいクルマだな」と感じさせられたのは、そんな音の部分だけでした。

全長3670×全幅1660×全高1460mmというコンパクトサイズなだけあって、取り回しはラク。ただし後方視界はあまり良くないですね。このへんは慣れれば克服できるものですけどね。

もう一つ、慣れが必要なのがAT特有のクリープ(ブレーキを離すとクルマが少し動く状態)がC2にはないこと。いつものATの癖でブレーキから足を離し一呼吸置いていると、路面の勾配によって予想外の方向にクルマが動いてしまいます。だから坂道発進の際は、サイドor左足ブレーキが必要だし、段差のある駐車の際も少々気をつかうことに。とくにMTを運転したことない人にとっては、この駐車(微速で走らせる)が慣れるまでは違和感を感じるし、難しいと思うはず。ここを受け入れられれば、C2はかなり魅力的なクルマだと思うし、逆に積極的にシフト操作をしながら、このセンソドライブを乗りこなせてしまうと女性って、カッコイイですよね。
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