走りは?
エンジンは2Lのみで、ティプトロニックタイプの4速ATが組み合わされます。
SWを走らせてみて、その感想を一言で言うと「気持ちイイ」に尽きてしまいます。とくに高速道路は、本当に快適。スムーズだし、乗り心地も堅すぎず、それでいて柔かすぎずという感じで絶妙。
実は今回、少し長く乗ることが出来たので、街中、高速道路、山道などあらゆる場面を走ることが出来たのですが、どんな場面でも走らせやすい。こういうファミリーカーだったら、運転する人も、同乗する人もラクだろうな、としみじみ思いました。ズバ抜けて静粛性が良いとか、そういうわけでは無いんだけど、極端に突出している部分も劣っている部分もなく、人の慣性にスッと馴染む走りをしてくれるんです。まぁ逆に、クルマを操る楽しさを求める人には、つまらないクルマと思えてしまうかもしれませんが、乗りやすさを求める人には、とてもイイクルマだと思います。
またいつもながらに思うのですが、プジョーのシートは本当に疲れない。もちろんこのクルマも例外でなく、私は一気に400kmほど走ったりもしたのですが、腰やお尻が痛くなることもなかったんです。
街中での扱いやすさも十分。サイズ自体、冒頭で話したようにプリメーラ・ワゴンより短いくらいなので、大きさを感じることもなく扱いやすいです。また後方の障害物をアラームで知らせるバックソナーも装備。アラームの鳴り方など、なかなかわかりやすいソナーで、実際にとても便利。だからワゴンでは車庫入れが不安、という人にも心強いですよ。
どんな人にオススメ?
ミニバンは嫌だけど、7人乗れるお洒落なクルマが欲しい、という人にはかなり満足度が高いモデル。とくに家に車庫があり、外したシートもサクッと置けるようならば、SWは使いやすくかなり幅広く楽しめます。
逆にシートは簡単に畳めるものが・・という人だと、魅力は半減してしまうかも。SWはシートを畳むというより(もちろん畳んむことも出来るのですが)、外してアレンジをすることがメインとなっているので、ここが好みの分かれるところかもですね。
またボディサイズはあまり大きくなく、それでいて室内空間が広いものを捜している人にもオススメです。このパノラミックルーフは本当に開放感があるし、ヘッドクリアランスも十分にあるので、頭周りの圧迫感が無いのも魅力です。子供にもいいですよ、このルーフは!
あと個人的に印象的だったのが、シンプルだけど洗礼されていてとっても綺麗なインパネ周りのデザイン。インテリアの色使いも含めて、どことなく落ち着いた感じで、気持ち良さとセンスの良さを感じました。
シートを存分に外して使い込めるのなら、装備も充実しているし、室内の質感も高いので、ズバリこれは「安い」と言える中身の持ち主。価格のわりには、とにかく魅力がたくさんあるクルマです。
全長×全幅×全高 4420×1760×1585(mm)
排気量 2.0L
価格 2.0L(S16) 276万円
ボディカラー 全9色
次はチャイルドシート・装着インプレッションです