不景気、と言いながらも今年も相変わらず新車ラッシュは続いていて、ホントニューモデルの登場が多い。そんな中、なかなかユニークな新型車だな、と思えたのが、近々発売される新型フォード・モンデオだった。このクルマ、今回が2世代目となるのだが走りの性能、居住空間はもちろんのこと安全性の部分にもかなり力を入れている。

これは開発担当者が『pregnancy suit』を着用し妊婦の身体の動きをシュミレーションして開発・研究している場面。なんとも違和感ある姿だが・・・・こんな風に開発されていっている
とくにワールドワイドな販売を予定しているクルマだけに、様々な体型の人が乗ることを考えた機能が備えられ、これがなかなかユニークなのだ。例えば小柄な人が運転席に座ると、必然的に身体の位置はステアリングの近くになる。この状態で事故などにより万一エアバックが開くと、ステアリングに身体が近いために、時にはエアバックの膨らむ衝撃により、身体にダメージを受ける・・・・という状況も現実には起きている。そんなトラブルを防ぐために、シートの中にセンサーがあり、そのセンサーが体格やドライビングポジションを感知。

もしステアリングに近い位置に身体がある場合は、エアバックの拡張パターンを制御し乗員の体格に応じたエアバックの拡張パターンが制御できるようになっている。これは実に小柄な女性には嬉しい機能だ。また万一の時の修理コストを下げるために、助手席に乗員がいないときは助手席のエアバックは開かないよになるセンサーも加えられている。

そんな中、さらにユニークなのが「妊娠中の人が運転することも考え、そういった体型の人でも運転しやすいように」と、妊婦の身体をシュミレーションしたテストも繰り返されている点。想定的にはかなり月数が進み、お腹、胸ともにボリュームアップした際の動きも考えられたという。実際、妊娠8ヶ月の私は数時間、このモンデオをドライブしましたが、確かに運転はしやすい。ステアリングが小さく、太股とお腹とステアリングとの空間があってポジションがとりやすかったこと、そして大きなお腹をかかえていても乗り降りも違和感なくすんなり出来たのが印象的だった。

まだまだ日本は「妊婦がクルマを運転すること」自体に拒否反応を示すお医者さんもいるが、積極的に『妊婦でも安全に運転できるように』クルマの開発を考えるなんて、とても欧州的な発想だな、と実感したのだった。
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