プジョー/プジョー

207はプジョーらしいのか?

3月20日に日本でも発表されたプジョー207に、日本の道で乗ることができた。直前に乗った206や307との違いにも触れながら、プジョーらしさは残っているのか、を中心にレポート。

執筆者:森口 将之


今回乗ったのは、1.6リッター自然吸気エンジンと4速ATを組み合わせた5ドアの207シエロと、1.6リッターターボ+5速MTの3ドア207GT。どちらもエンジンはPSAプジョー・シトロエンとBMWグループとの共同開発だ。このうち207GTは昨年秋にフランスで乗っていて、このサイトでも試乗記をアップしているので、今回はシエロをメインにとりあげることにしよう。



デザインは写真で見るより全然いい。鋭くとがったノーズとグッと張り出したリアホイールまわりが印象的で、キュートな206のイメージを受け継ぎながら、アグレッシブな雰囲気を手に入れた感じがする。インテリアはクオリティのアップがポイント。トリムの質感やパネルの継ぎ目だけではなく、クロームの使い方などの演出もうまくなって、307に劣らない上質感を手に入れている。



スペースは、幅は206よりも広いが、前後方向はあまり変わらない。それだけ206のパッケージングは優秀だったわけだ。ただしドライビングポジションは改善された。ペダルまわりはタイトだが、レイアウトは不満ないし、ステアリングにはチルトだけでなくテレスコピックもついた。ボディサイズの拡大はこの部分に使われたということもできる。フロントシートのサイズも307並みに大きくなった。ただ座り心地はプジョーとしては固めだ。



シエロとGTに標準装備となるパノラミックルーフは、個人的にはぜひとも選びたい装備だと思った。開口部はかなり大きく、とくに前側をギリギリまで伸ばしているので、フロントシートに座ったときの開放感は206グリフより上。307SWに負けないぐらい空を眺めることができる。風のないオープンカーと錯覚してしまうほどだ。
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