C4ピカソは、従来からあるミニバン、クサラピカソの後継車に思われがちだが、そうではない。クサラピカソが2列シート5人乗りなのに対し、こちらは3列シート7人乗りとなるからで、クサラピカソは今後もしばらく販売されるという。つまりルノーのセニック/グランセニックと同じラインナップを別ボディでそろえたわけだ。これでシトロエンのミニバンは、ひとまわり大きなC8を含めて3タイプになった。
ボディサイズは全長4.59m、全幅1.83m、全高1.66m。ライバルとなるルノー・グランセニックより少し大きい。その分室内空間でもアドバンテージがあるという。もうひとつ、広いグラスエリアもC4ピカソのアピールポイント。ルーフまで回り込んだフロントウインドー、それとドアとの間の三角窓、1.04m2のガラスサンルーフなどを合計したガラス面積は6.4m2で、このクラスのミニバンでは最大になるという。
シートのレイアウトはグランセニックと同じ2+3+2で、セパレートタイプのセカンドシートは折り畳み・取り外し可能。サードシートは折り畳んで床下に格納する方式だ。サードシートへの乗り降りは、セカンドシートのクッションをチップアップしたあと、全体を前にスライドして行うという。サードシートを畳み、セカンドシートを外したときのラゲッジスペース容量は1951リッターで、グランセニックを上回っている。