もしアライアンスが実施に移されれば、現在ルノー・日産間で行われているプラットフォームやエンジンの共通化、部品の共同調達などが、GMをまじえた3社間に行われることになるはず。安全・環境技術の共同開発も推進されることになるだろう。もちろんそこには3社のグループに属するダチア、サムソン、オペル/ヴォクゾール、サーブ、ホールデンなども関係してくるに違いない。
実はルノー・日産とGMは、すでにヨーロッパでは共同開発・生産を行っている。小型商用車のルノー・トラフィック(写真上)と日産プリマスター、オペル・ヴィヴァーロ(写真下)は兄弟車で、ヴォクゾールと日産の工場で生産されているのだ。一方、日産とスズキはOEM供給の軽自動車以外への拡大、海外拠点における共同生産などを発表するなど、関係を深めつつある。
3ヵ月後にどのような結果が待っているかはわからないが、もしアライアンスが結ばれれば、ルノーは世界一の自動車グループの一員になるわけであり、クルマ作りにも少なからず影響を与えることは必死であろう。その意味でも、今後の動向を注意深く見守っていきたい。
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