ルノー/ルーテシア

ニュー・ルーテシアに乗る(2ページ目)

3月1日に正式発表される新型ルーテシアに、ひと足お先に試乗することができた。日産と共同開発のプラットフォームを使ったことで、評価の高かった走りはどう変わったのか?

執筆者:森口 将之



フロントシートは、メガーヌがそうであるように、今までのルノーより固めの座り心地。でも長時間乗ってもどこかが痛くなることはなく、逆に少しずつカラダになじんでくるのがわかった。旧型の数少ない弱点だったリアシートのスペースは、ボディのサイズアップのおかげで、このクラスでは広いほうになった。具体的にいうと、身長170cmの自分が前後に座っても、頭上には余裕があり、足もとには10cmほどの空間が残る。



走りはじめてまず気になったのが、電動パワーステアリングのフィーリング。軽くスコッと切れるのに、けっこうな力で戻されるのだ。昔のシトロエンの上級車についていたパワーセンタリングステアリングを思い出した。その代わり、旧型より小回りがきく。プラットフォームを日産と共同開発した成果かもしれない。しかもボンネット左右の盛り上がりは、車両の見切りをしやすくしている。ボディサイズは大きくなったが、街中での機動性は逆にアップしていると感じた。



エンジンやトランスミッションはメガーヌと同じ。車両重量はそれより約100kg軽いから、ATでも流れに乗って走るなら、アクセルペダルに余裕を残し、3000回転ぐらいまで回せば十分。2000回転あたりでグッと盛り上がるトルクが、リラックスしたドライブを可能にしている。でも楽しさはやっぱりMTが上。軽く確実なタッチのシフトレバーを操って、ダイレクトな加減速を体感していると、クルマと一体になったような小気味よさが味わえるからだ。
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