日本ではS16に代わるモデルとなるRCは、3ドアボディのみ。エクステリアはボディ同色バンパー、ハニカムメッシュのフロントのインテーク、リデザインされたリアコンビランプが目立つが、これらは他の206でも採用されている。RC専用装備は、カーボンファイバー調ドアミラー、大型リアスポイラー、デュアルエキゾーストパイプ、17インチのホイールとタイヤなど。リアビューはちょっと勇ましいが、フロントから見るとわりとおとなしいという印象だ。
それに比べるとインテリアはかなり違うという感じ。レザー/アルカンタラ/ファブリックのコンビのバケットシートが効いている。座り心地はさすがに他の206より固めだが、フィット感は抜群。ダッシュボードはメーターフードがレザーでカバーされ、センターパネルはカーボン調になるなど、けっこういろいろな部分が変わっている。
限定車を除けば正規輸入の206で初めての左ハンドルというのも、RCの特徴。右ハンドルも、少しずつドライビングポジションが改良されてきているが、左に乗ってしまうと、やっぱりこちらがオリジナルだと思ってしまう。ペダルやシフトノブがアルミ製というのはS16と同じだが、ペダルは形が違い、シフトレバーは短くなった。けっこうこだわっている。
RCはリアシートも専用。3人掛けではなく2人掛けで、形も彫りが深くなっている。おかげで今までのリアシートよりもサポート感がある。206のサイズでは、リアシートに3人座ることはそんなにないだろうからこれでイイと思うし、キャビン全体をスポーティな雰囲気にする点でも役に立っている。