この日は新たな安全テクノロジーもいくつか発表された。ひとつはフロントシートのクッションに内蔵されるアンチスライドエアバッグ(黄色い袋状のもの)。ふだんは薄い金属製のケースに圧縮されたスポンジが収められているが、衝撃を感知するとガスジェネレーターによって金属ケースが4~5lに膨らんで、乗員の体を動かないようにするというものだ。シートベルトを身体の安全な位置に保ち、腹や腰にかかる衝撃のレベルを下げるのに有効だという。
もうひとつはリアシート用前面エアバッグ。これはシートベルトに組み込まれていて、ふくらんだときの容積は60lになる。シートベルトにかかる力を抑え、乗員の頭や首、胸を保護する。子供が頭をひざにぶつけることも防いでくれるという。
さらにルノーではプリテンショナーだけでなく、ロードリミッターもダブルでフロントシートに装着することも考えているという。これらのシステムは2003年に実用化が予定されている。