エンジンはアイドリングではカラカラというディーゼルらしいサウンドを響かせ、走り出してからもゴーッというガソリンとは明らかに違う音を発する。でも加速は日本仕様のガソリン1.4リッターより全然力強い。ギアボックスがMTということもあるが、18.9kgmという最大トルクはガソリン1.4の12.9kgmよりもルノースポール2.0の20.4kgmに近く、それを2000回転という低い回転で発揮してくれるからだ。
小排気量のターボというと、途中から急に加速が勢いづく扱いづらい性格を連想しがちだ。でも1.5dCiは違う。ターボが効き出すのはわずか1500回転あたりからとかなり低く、力がだんだん盛り上がっていくタイプなので、リラックスして走れる。カーブの手前や追い越しのときもシフトダウンする必要はない。アクセルを踏めばすぐにターボが効き、強力なトルクで力強い加速をもたらしてくれるからだ。