
スタイルが示しているとおり、C5はハイドラクティブが持つ癖は弱めつつ、長所は引き伸ばした乗り味を備えていた。つまりは万人向けになったというわけだ。シトロエンを乗り継いだ人間にとっては個性が薄れたと感じるかもしれないが、他メーカーのクルマから乗り換える場合は喜ばれるだろう。ただしいずれにしても、圧倒的な静粛性を含めて、高級車と呼んでいい走りの質感を備えたクルマであることはたしかだった。
エグザンティアに代わるシトロエンの新しいアッパーミドルクラス、C5セダンV6エクスクルーシブのインプレッション。2回目となる今回は、いよいよ乗った印象などを中心に綴っていくことにする。新世代のハイドラクティブ3の乗り味は今までと違うのかなどを、くわしく紹介していくことにしよう。