リスクは?
地方債には、プラスアルファの魅力がある
債券には、発行体が財政破たんなどするとお金が返ってこなくなるかもしれないという「信用リスク」がありますが、地方債は比較的信用リスクは低め(=安全性が高め)と言えます。まず、財政赤字などの場合は新規の発行が制限されます。
都道府県等には「課税権」がありますので、課税によって収入を確保することができます。さらに、債券によって入ってくるお金や利息・償還金に当てるお金は、国が策定する地方財政計画の歳入・歳出に計上され、利息や償還金の支払いに支障が生じないように、国から地方に交付する地方交付税などによって確保されます。
満期が来る前に売却したい場合は、金利変動リスク、価格変動リスクを考えないといけません。途中で売りたいと思っても、その地方債の金利よりも世の中の金利が高くなっていたら、「そんな低金利の債券、よほど安くしてくれなきゃ買いたくないよ」と思われてしまい、安くしか売れないというリスクが考えられます。
投資プラスアルファの魅力がある
地方債の中でも住民参加型市場公募債は、地元の人を対象に発行されるもので、債券によって集めたお金も地元のために使われます。自分が債券購入で支払ったお金が自分の住むこの街のために使われる、というのは、お金が増えるということとは別の喜びを与えてくれるのではないでしょうか。
また、自分が投資したお金が無駄なことに使われていないかどうか、行政への関心も高まりそうですね。