このCMを観たとき、ここ最近のフィアットアウトを巡る様々な騒動が頭をよぎった。まず4月中旬からのフィアット・クライシス。その打開策の一つとしてフィアットが決定したフェラーリ株の一部放出。F1オーストラリアGPでのシューミvsルーベンス騒動。フィアット期待の星のはずだったスティーロの販売不振。
しかし、フィアットとフェラーリというイタリアの二大象徴を策士的に融合させた今回のスティーロ・アバルト最新TVCMは、これらのネガティブな出来事に対するフィアットアウトの姿勢、「この程度の危機など何度も乗り越えてきたから痛くも痒くもないぜ!」という大いなる自信の現れのように感じられたのだ。
イタリア車好きにとって、これがただの印象で終わらぬことを願うばかりだ。
ちなみに、このCMは5月25日から6月2日までRAI(イタリア国営放送:RAI1、RAI2、RAI3)とメディアセット(ITALIA1,CANALE5、RETE4)で放映される。その後新たに7月1日から放映される予定だ。
フィアットアウトの広告費削減決定で、今後これほど豪華なCMは制作されない可能性があるので、この時期イタリアへ行く予定のある人は要チェック、でしょう!
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