期待していた156GTAは、東京モーターショーに出展されていたものと同じく、外装は中途半端な仕上がり、内装はスモークで完全に隠されていた。ただ、唯一の収穫はエンジン単体が出展されていたこと。GTAと3.2という文字が誇らしげに光っている。
現状をブースに居たフィアットのスタッフにGTAの詳細を直接聞いてみた。しかし、帰ってきたのはすでに発表されているエンジンタイプに関する情報だけ。
そのほかの情報は、クーペ&スポーツワゴンともに内装が未完成であること、よってスモークで隠されていること、外装は本来ならばリアスポイラーが装着されるはずだが今回のショーには間に合わなかったので未装着であること、ぐらいのもの。来年の2月頭にシシリアで開催される試乗会まで間に合えばいい、ぐらいの感じだろうか。クリスマスだしなあ。
発売予定は来年2月と発表されているが、もしかしたら3月までずれ込む可能性がある、というちょっとネガティブなものであった。
ちなみに、スポーツワゴンのボディカラーは、写真だと照明の加減でパープルに見えるが実際はシルバーだった。
未完成とはいえ実際のGTAを目の前にして、以前イタリアのエアロパーツメーカーのスタッフが「ノーマルよりも重くなる可能性がある」と言っていたことを思い出した。装着エアロパーツのおかげで精悍に見えるが、実際どれほどalleggerita(軽量化)されるのだろうかと疑問に思ったのも確かだ。