ボクの友人、A君のランチアテーマ8・32がついに納車された。「テーマハチサンニ」。クルマ好きにとって、これほどかぐわかしく、かつあぶなっかしい名前はない。かくいうボクも、奈良から上京して始めて見に行ったクルマがハチサンニだった。

ランチアテーマというクルマ自体は、84年にフィアットグループ3社にサーブを加えたいわゆる“ティーポ4プロジェクト”によって誕生したハイレンジサルーン。日本でいうところのクラウンのような存在だ。ちなみに、アルファ164、サーブ9000、フィアットクロマが兄弟車となる。

その、言ってしまえば何の変哲もないアッパーミドルセダンに、いつぞやのお返しとばかり、フェラーリV8エンジンをぶち込んだのがテーマ8・32、俗に言うテーマ・フェラーリである。

フェラーリ308クワトロバルボレに搭載されたV8DOHC32バルブ(数字だけ読むと832になる)をFFサルーン用にデチューンしてフェラーリ同様横置きに搭載。215psのパワーを発揮し。最高速度は240km/hと公表されていた。