Ferrari(フェラーリ)/Ferrari(フェラーリ)の車種情報・試乗レポート

F60への鍵を握るクルマ? 正規輸入たった24台の跳ね馬

昨年10月に発表された世界限定448台のフェラーリバルケッタピニンファリーナ。日本へ正規輸入されるのはたったの24台であったことが判明した。しかもそのうち1台はクラッシュテストに供されたという。バルケッタピニンファリーナは、550マラネロをベースとした大型GTオープンカー。ピニンファリーナの70周年を記念するモデルだ。ウワサではこのクルマを買った人にF60の優先購入権が与えられる、とか・・・。

執筆者:西川 淳


去る2月9日、フェラーリの正規輸入元であるコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドの芝浦ショウルームにおいて、フェラーリの最新モデルである550バルケッタピニンファリーナ(以下550BP)の日本発売発表会が開催されました。

550BPは、昨年10月に行われたパリ自動車ショーにおいて公開されたフェラーリの最新市販モデル。長年に渡ってフェラーリ車のデザインを担当してきたピニンファリーナ社の創立70周年を祝して誕生した、世界限定448台のオープンスポーツカーです。

この448台という数字。実は、パリショー発表時には444台とアナウンスされていて、その後急に448台となって、一時はその数字を巡って専門誌が混乱したもの。444という数字に対する、日本を含むアジア諸国からの反発で+4台ということになった、と発表会では説明されていましたが・・・。

日本への正規割り当て台数は24台で、そのうち1台はすでにクラッシュテストに供されたらしい。ああ、残骸、くれませんかねぇ。

ベースは、フェラーリのフラッグシップである550マラネロ。ウィンドウスクリーンを10cm低めて、さらにピラーの上部を黒く塗装しているため、見た目には550マラネロよりグッとワイド&ローに見えます。

オープン化に伴い、ウィンドウスクリーン全体が更に強固な構造となった他、レザー張りのボディ同体ロールバーを備えるなどしていて、結果、ベース車両に比べ、およそ50~60kgの重量増だそうです。

トップは手動式のソフトタイプ。F50に採用されたものと同タイプで、あくまでも“一時しのぎ”なもの。その他、プランシングホースが配されたアルミ製フューエルキャップや2ピースのアロイホイール、フェンダーバッジ、シリアルナンバーの入ったセルジオ・ピニンファリーナサイン付きプレートなどが、ベース車との相違点。メカニズム的には550マラネロと変わりありません。


12気筒のフロントエンジン・オープンフェラーリといえば、そもそもフェラーリを名乗った第1号車である125Sバルケッタに始まり、166ミッレミリア、250GTスパイダーカリフォルニア、そして365GTC/4・通称デイトナスパイダーなど、歴代モデルの中でもマニア垂涎のモデルが揃うカタチです。

日本での販売価格は2640万円で、550マラネロの250万円高。歴代の12気筒スパイダーモデルが高騰したこと、限定車であること、ウワサではこれを買った人に優先的に次世代スーパーフェラーリ・F60の優先購入権が与えられるということ、などを考えれば、ミリオネアにとってみれば“お買い得”なのかも。

販売は3月末より。すでに問い合わせが殺到しているというから、日本はホントに不況なのかしらん・・・・。

ところで、コーンズさんの発表会、さぞかし敷居が高いのでは、なんて思うでしょうけど、これがけっこうこじんまりとしていて、ごくごくフツウなのだ。ま、いつもよりみんな(ジャーナリストとか編集者、ですね。ギョーカイの)キチンとした服着ているのかなあ、と思う程度。かくいうボクも久しぶりにスーツなど着てみましたが。今回は、限定車の発表会ということもあってか、フェラーリ好きの大物の姿が見えませんでしたね。CGのK編集長とか、ネコパブのS社長とか・・・。あ、S社長は一級船舶の免許、取りに行ってるんだ・・・。

コーンズオフィシャルサイト
フェラーリ社公式サイト
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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