ポリシーは「アンチ・レトロ」
価格は「Chic」が249万円、写真の「Sport Chic」が269万円(受注生産) |
シトロエンの「DS」というと、往年のあのクルマを想像せずにいられないところですが、21世紀に入って10年たらず、新しく設定されたシトロエンのDSラインは、それとは無関係。Cシリーズに対し、ちょっとプレミアムに差別化されたモデルとして、今後展開されていく予定とのことです。その第一弾として、C3と同時にDS3が日本で発売されました。
シトロエンというと、はるか昔から個性的であることにかけては天下一品。プラットフォームを共有するC3が5ドアであるのに対し、DS3は3ドア。どちらもユニークなクルマではありますが、DS3では明快にスポーティなイメージが与えられています。
フロント左右のスリットに埋め込まれたLEDランプや、サメのヒレを模したという独特なBピラー形状、往年のDSを彷彿とさせる、浮いているかのように見えるルーフなど、目に見える部分にたっぷりとスパイスを効かせています。さらに、ルーフの色や柄、ホイールのデザインなどを自由にチョイスし、より個性的なクルマに仕立てることができるようになっているのも特徴です。
DS3におけるデザインポリシーは「アンチ・レトロ」とのこと。どういう意味かというと、たとえばMINIやフィアット500など話題のプレミアムコンパクトは、自らの過去の栄光あってこそ現在のヒットがあるわけですが、DS3はそれには頼らない、という意思表示とのことです。
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