Audi(アウディ)/アウディの車種情報・試乗レビュー

セダンの形をしたスポーツカー!アウディS4(2ページ目)

8代目アウディA4の登場から1年、スポーティモデルのS4が満を持して発売。新たに3L V6スーパーチャージャーエンジンや、アウディ初のリヤスポーツデファレンシャルを搭載するなど、その走りっぷりが大いに気になる。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

A4とS4の差別化は……

ブラック×シルバーの組み合わせに、カーボンのスポーティなデコラティブパネルが与えられる。グレーの文字盤にホワイト針を組み合わせたメーター
サスペンション、エンジン、トランスミッション、ステアリングなどを総合制御するアウディドライブセレクトも標準装備される近年のアウディ車のスタイリングは、シルエットが美しく、端正な中にも強い個性を放ち、非常にまとまりがよいものが多いと感じていますが、それはこのS4についても同様。乗り込むと、専用のシルクナッパレザーSスポーツシート、カーボン製デコラティブパネルなどが目を引きます。さらに、バング&オルフセンのプレミアムサウンドシステムを標準装備するなど、A4に対する差別化も見られます。

ただ、個人的にはもう少しA4との差別化があってもいいかなと。S4は乗れば納得できるクルマではありますが、ひと声800万円のクルマと考えると、もう少し視覚的にわかりやすい付加価値があってもいいかなと思うところもなくはありません。あえてそれをしないいぶし銀なところも、Sモデルの持ち味でもあるわけですが……。

Sスポーツシートは、電動調整式ランバーサポートや座面長の調整機構を備え、優れたホールド性を誇る。ツートーンカラー仕様も用意
走り出すと、ありあまるパワーを持つエンジンは、低回転域からピックアップに優れ、過給機付きエンジンらしい盛り上がり感のある加速をもたらしつつ、中~高回転域ではV8よりも伸びやかな加速を示します。こちらのほうが「S4」というキャラクターに似合っているのではと思います。ルーツブロア式スーパーチャージャーを採用していますが、作動音や抵抗感など、スーパーチャージャーにありがちなデメリットもまったく感じられません。

次ページでハンドリングについて
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます