セダンのカタチをしたスポーツカー
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C63AMGは、Cクラスのトップパフォーマンスモデルとして、2007年秋に登場しました。結論からいうと、このクルマはセダンのカタチをしたスポーツカーです。初めてドライブしたのですが、これほど「スポーツカー」しているとは予想外でした。
サイドサポートの大きく張り出したシートに座り、エンジンをスタートすると、轟くエキゾーストサウンドの演出から始まります。走り出すと、全域がトルクの塊で、どこから踏んでも高回転までまったくタレることなく吹け上がり、痛快極まりありません。
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ハンドルが切れた状態でアクセルペダルを踏み込むと、テールがいとも簡単に横に滑るのですが、即座にESPが介入し、カウンターステアになる手前の寸止めのところで流れを止めます。
足まわりもかなりハードな設定にもかかわらず、減衰力の調整機構もありません。聞くところでは、当初のC63はもっと固かったそうで、いったいどういう乗り味だったのかと思うところですが、現時点でも十分にスパルタン。ステアリングレスポンスがクイックで、V8を積む重さ感はありながらも、グイグイとノーズのセッティングです。
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AMGというと、やはりBMWの「M」と比べたくなるところですが、ジェントルになったといわれるM3に比べ、C63AMGのほうがずっとスパルタンでスポーティです。
価格的にはSクラスのボトムレンジに手が届くわけですが、こちらを選べる人のほうがよほどリッチマンですね(笑)。
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