ポルシェ/ポルシェ

「わかりやすさ」がボクスターの魅力

ポルシェのエントリーモデルであるボクスターは、フルオープン2シーターのピュアスポーツモデルとして1996年に登場。その後、進化を重ね、2006MYより現行型にモデルチェンジ。今回は最新の2008MYに試乗した。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

最新のポルシェこそ最良のポルシェ!?

「ボクスター」のネーミングの由来は、ボクサーエンジンを搭載するロードスターとのこと。価格:ボクスター 582万円~、ボクスターS 709万円~

2008年モデルのボクスターSに試乗しました。ボクスターに乗ったのは、けっこうひさしぶりのこと。よくポルシェのことを、「最新のポルシェこそ最良のポルシェ」といいますが、ボクスターの最新モデルについて少し述べると、2005年モデルイヤーより「987」のコードの与えられた現行モデルとなりました。従来に比べ、フロントマスクが大きく変わり、「涙目」と呼ばれたヘッドライトが、911系と共通イメージの楕円形になりました。また、内容的にも大幅に変更され、パーツ点数にして約半分を911と共有するようになっています。

スタンダードの「ボクスター」と、ハイパフォーマンス版の「ボクスターS」の2タイプがラインアップするのは従来どおり。そして2007年モデルより、ボクスターSに可変バルブタイミングシステム「バリオカム」と可変バルブリフトシステム「プラス」を組み合わせた「バリオカム・プラス」バルブコントロールシステムが採用されるとともに、エンジン排気量が従来の3.2Lから3.4Lに拡大されました。そして今回、試乗したのはボクスターSのほうです。

視認性に優れ、ドライビング操作を最優先してレイアウトされたポルシェの伝統を感じさせるコクピット

ひさびさにドライブしたボクスターは、前回もそうだったのですが、「このクルマ欲しい!」という気持ちを本気で掻き立てるクルマでした。

まず、デザインが好み。美しくスムーズなラインは、もう「プアマンズ911」とは言わせない、独自の路線を確立したといえるでしょう。そして、クルマとしてのバランスのよさが、そのままスタイリングにも表れているように思えます。

次ページで走りをチェック
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます