ライバルと比べても光った存在だ
ラゲッジスペースも必要十分なスペースが確保されている |
結果これまでの単純な動きのリア・サスペンションとは違って、より複雑な動きに対応する懐の深さを身につけたのである。事実これによって、リアルワールドで遭遇する路面からの様々な入力を確実にいなし、同時に腰の強いはりを実現できていたと報告できる。そしてここに生まれた感触こそがAクラスに、メルセデスらしさを感じさせる、万全の走りを与えたのだといえる。
2代目Aクラスというのは、キープコンセプトのモデルであるが全てが新しい。何よりそれを痛感するのは、先代に比べあらゆる面でエクスキューズが不要な1クラス上のクルマへと成長したことだろう。つまり2代目Aクラスというのは、決してチープなメルセデス・ベンツではなく、れっきとしたメルセデス・ベンツ製のコンパクトカーへと生まれ変わったといえる。
もちろんそれを実現したのは、このクルマのために新開発した専用のメカニズム群。そして内外装における革新的なクオリティの向上といえるだろう。事実、最近の新型車で、ここまで気合いを感じたクルマは他にない。しかしメルセデス・ベンツは、そうしたことを当たり前のように行ってしまうのが凄い。その意味でも2代目Aクラスというのはまさに、「100%リアル・メルセデス・ベンツ」といえる出来映えだ。
Aクラスが属する欧州Cセグメントは今、実に多くの輝きに満ちたニューモデルで彩られている。オペル・アストラ、VWゴルフ、BMW1シリーズと、どれも傑作といえるほどで実に激しい争いの場だ。しかしそんな中において新型Aクラスは、決して色あせないどころかむしろ、ひと際強い輝きを放っているように思えるのだ。
関連サイト
新型Aクラス紹介編
メルセデスベンツ公式サイト