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パンク時などのトラブル時にあわてないように タイヤ交換の方法をおさらい(3ページ目)

JAFの出動件数の上位にタイヤトラブルがありますが、本来は自力でリカバリーできるよう、必要なものはどのクルマにも装備されてます。いざというときの活用法をおさらいしましょう。

執筆者:高山 則政

スペアタイヤの装着
 パンクしたタイヤが外れたら、スペアタイヤを装着します。国産車の場合はバブボルトというのが付きだしているので、それにホイール側の穴を合わせて装着します。これが慣れないと結構大変だったりしますが、とりあえず一つでもボルトを合わせたら、あとは中心を合わせるようにホイール全体を回すようにしていけばストンと入ってくれると思います。
 もっと難しいのがヨーロッパ車に見られるボルトタイプで、なかなかボルトとクルマ側のネジ穴が合わずに苦労することもあります。このため、あらかじめ棒を突き出すようなガイドが車載されているようです。

 タイヤが付いたら、ホイールナットを取り付けます。初めは手で回して、スムーズにネジが締まっていくのが確認出来たら、ホイールレンチで止まるところまで締め込んでいきます。全てのナットがこのような状態で仮締めできたら、クルマの下に置いたタイヤを外して、ジャッキを静かに降ろしていきます。

 ジャッキが外れたらホイールレンチを再び掛けて、本締めを行います。この場合は締め付けすぎに気を付けます。両手でレンチの端を持って、ギューッと締め付ければOKだと思いますが、感覚ではなかなか分かってもらえないかも知れません。もう少し具体的に数字を挙げると、長さが30cm程度のレンチで30kgほど掛けておけば十分です。スリムな女性なら全体重を乗せても安全圏でしょうが、60kg程度の男性の場合では2倍くらい締め付け過ぎとなります。

 これで、再び走行できる状態になります。あとは、ジャッキやそのハンドル、輪止めや三角表示板などを忘れずに搭載します。

タイヤ交換で便利なもの
 頻繁にタイヤ交換をする場合は、車載工具では役不足になります。そこで、以下のような工具があるとスピーディーで楽な作業ができます。

油圧ジャッキ ガレージジャッキという整備工場で使われるものの小型版と、パンタグラフ形状のものがあります。タイヤ交換だけの用途ならパンタグラフタイプがコンパクトでオススメです。価格は5000~1万円程度です。

クロスレンチ ホイールナットをスピーディーに脱着できる十字レンチです。4種類のサイズに適合するタイプが多いですが、最近はアルミホイールに適した薄肉ソケットを追加した3種サイズなどの変則的なものも増えています。また、固く締まったナットは、パンタグラフジャッキを支点にして回すと、緩めやすくなります。1000円前後ですが、仕上げがきちんとしているものを買いましょう。

軍手 タイヤ交換だけでなく、メンテナンス全般で使いますが、特に手が汚れる作業なので必ず積んでおきたいグッズです。腕用カバーもあると良いかも。
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