
遊び心満点のエクステリアと1.6リットル&6ATの走りが楽しい!
質実剛健のドイツ車のなかにあって、一番、ひたむきなクルマをつくるのがフォルクスワーゲンである。特に一番末弟のポロなんて、ひたむきすぎて頬を涙がつたいそうな勢いである。そこまで頑張らなくてもと、背中をさすろうと思っていたら、さすがに人生には遊び心も必要だと悟ったのか、クロスポロが登場した。
ヨーロッパで本格的に使うドイツ人君たちは、15インチのスノータイヤで雪道を走るそうだけれど、なんちゃってSUVが大好きな日本人は、雪うんぬんよりも見た目第一ということで、大きくてかっこいい大きなタイヤを選んだらしい。こんな見てくれ重視の選択肢なんて、いままでの生真面目ポロにはなかったはず。目一杯ハメをはずしている様子がなんとも健気なのである。
1・6Lとパワーのあるエンジンを搭載したうえ、私が一番評価したいのは6ATという部分。ATが6段あるため、加速するときやワインディングでの走りが非常に滑らかなのである。

しかし、それも6ATで解消。遊び心をふんだんにまとったクロスポロは、コンパクトカーのマジメなスペックを横目に、ひとり楽しんでいる感じである。
フォルクスワーゲン・クロスポロのホームページはこちらから。