CBは社債の一種
企業が発行する債券「社債」の中に、「新株予約権付社債」(しんかぶよやくけんつきしゃさい)という種類のものがあります。
すごく単純化して言うと、「株式と債券をあわせたような債券」です。どのような社債なのか、メリット・デメリットは何かなどを紹介します。
INDEX
■新株予約権とは……P1
■転換社債型とワラントの違い……P1
■メリット・デメリット……P2
■個人が買うなら、この方法……P3
新株予約権とは
新株予約権とは、「一定の条件で株式を取得できる権利」のことです。一定の条件とは、いくらで株式を取得できるかなどの約束事です。この権利が付いている社債が、新株予約券付社債です。
新株予約権付社債には、大きく2種類あります。
■1つは、株式を取得する際に、必要な金額を支払う必要がある「ワラント型」です。株式を取得した後も、社債も手元に残ります。
■もう1つは、株式を取得する際に、お金を支払う必要がなく、その代わりに社債が無くなってしまう「転換社債型」です。転換という言葉でイメージできると思いますが、「株式と社債を交換する形で、株式を取得する」というタイプです。
個人の資産運用なら、転換社債型が取り入れやすい
区別をはっきりさせるために、後者は一般に「転換社債型新株予約権付社債」とか「転換社債」(※)と呼ばれます。
(商法改正に伴い、従来の転換社債が、平成14年から「転換社債型新株予約権付社債」に正式名称が変わった。)
資産運用で活用できそうなのが、転換社債(CB、Convertible Bond)です。
次のページで、メリット・デメリットを紹介します。