まじめなコルト、デザインは……なにかに似ている。そうメルセデスのAクラスである。確かにミツビシとダイムラー・クライスラーは業務提携をしており、情報交換その他いろいろあるらしい。今回も「安全面」についてはそうとうダイムラー・クライスラーの考え方が入っているようなのだ。で、デザインを似せたのか似ちゃったのかは答えてくれなかったけれど、少なくとも鼻先からルーフにかけて一本にすらりと伸びたボディラインの方が、前方衝突の衝撃吸収には有利なんだそうだ。
運転席に座ると、この一本すらりと伸びたボディラインゆえにダッシュボードが広く、お得感すら感じる余裕の空間感覚。鼻先が長くてボディの先端がわかりにくいかと思ったけれど、実際にはかなり間近な路面まで見えているので、そのあたりも問題なし。このあたりも「まじめ」さがにじみ出ている部分である。
CVTとの組み合わせされた1・3Lと1・5Lエンジンは、滑らかな走り。ただ、無段変速装置のCVTの弱点である「加速するときエンジン音ばかり耳に付く」という傾向は否めない。街乗りならいいんだけど。上りのワインディングではちょっとつらいかも。
しかし。クルマは街乗りばかりという人は、ぜひ、チェックしていただきたい部分あり。それはベンチシートタイプに設けられた、シート下の小物入れ。じゃじゃじゃじゃーん。これが広い。500ミリリットルのペットボトルのきちんと入るタテヨコを確保。コンビニの袋をちゃんと下げておけるようフックまで設けてある。これは使いやすくて私のお気に入りである。
昨今、コンパクトカー・ブームと言われているけれど、ひとくちにコンパクトカーと言っても十台十色。長所短所と自分のプライオリティを判断させて選びたい。
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