「まじめ・まじめ・まじめ・コルト」と、キャッチフレーズに3回もまじめと語っちゃうのだから、よほどまじめなコルトなのである。というか、ミツビシの人は結構、まじめなのだ。そりゃ一時期、リコール隠しとかでひどいことやっていたけれど、それは会社の一部の人。コツコツの仕事をしているその他大勢の社員にしてみれば「ふざけんなよ」状態だったであろう。
よい製品をユーザーに、と日夜努力の開発陣にしてみれば、失った信頼を回復するには「まじめ」に頑張るしかない。やるだけやってあとは周囲の評価を待つばかり、というわけだ。01年に出た軽自動車のekワゴンなど、まったくもって実直な作り。ゆえに市場では評価されそれなりの販売台数を誇っている。そしてそれに続けとばかり送り出されてきたのがコンパクトカーのコルトである。
ちなみにコルトとは子馬という意味である。それはむかーし、いまの団塊世代が「青春」しちゃっていたころミツビシから発売されていたヒット商品(写真)から受け継がれた名前である。それだけミツビシの威信を懸けているというわけなのだ。が、まあ、昔を知る人には「おおお~」となるかもしれないが、我々、「そんなの知らないもん」という世代には、「ふーん」でしかないのが、ミツビシにとっていいことなのか期待はずれなのか。