ブレない哲学
今年3月に一部改良を受けたフリーランダー2。価格は3.2i6が433万円、3.2i6HSEが583万円。ミラーに映し出されるリヤカメラの追加でサイドアンダーミラーを廃止。スッキリとした外観を手に入れている。全長4515×全幅1910×全高1740mm |
洗練度を深めるランドローバー
現在のラインナップは、ボトムにフリーランダー2、ディスカバリー4、レンジローバースポーツ、レンジローバーヴォーグの4本立てで、現在、ディフェンダーの正規導入はされていない。フリーランダー2はコンパクトな高級SUVとしては先輩格だが、走りに古さは感じさせない。インパネの整然と並んだボタン類が印象的で非常に機能的 |
エンジンは直列6気筒の3.2Lを搭載する。ボルボとの共同開発によるエンジンはややアイドリングや低速時に勇ましさは残るものの、レスポンスがよく、トルクやパワーの出方もスペック以上の手応えを感じる。乗り心地は、高速道路では多少縦方向の振動に対しておおらかな動きをするものの十分に洗練されており、後発ライバルと比べてもは遜色ない。何よりの魅力はハンドリングが非常に素直で、ロングドライブでも疲れを誘わないこと。最近のSUVはスポーティ方向に舵を切ったモデルが多いが、適度にスポーティで安心できるフリーランダー2の味付けは、街中からワインディング、高速道路まで退屈することなくしかも安心できる絶妙な加減だ。
まだまだフリーランダー2の魅力は尽きないが、ダイヤル操作で路面状況に応じた走行モードを選べるテレイン・レスポンスの採用など、ランドローバーが半世紀にわたり培ってきたノウハウを凝縮した4WD技術も非常に信頼性が高い。日本の林道や雪道などを走る際は必要十分以上のパフォーマンスを発揮してくれるし、オフロードでの乗り心地が抜きんでていることもランドローバー共通の特徴。レポーターは、趣味の登山のため狭い林道を走ることがあるが、走りやすさと駐車のしやすさから一番コンパクトなフリーランダー2の魅力に惹かれる。
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