車両価格250万円で買えるSUV

ホンダ・ヴェゼル

ホンダ・ヴェゼルの価格帯は、192万円~288万6000円。全長4295×全幅1770×全高1605mm


輸入車を中心とした大型SUVの新車ラッシュからも分かるように、世界的に人気を集めているSUV。日本でも新車販売ランキングでは、ハイブリッドと軽自動車という2大ジャンルが圧倒的な強さを見せているが、SUVもハイブリッドを設定するモデルが支持されている状況だ。

トヨタC-HR

トヨタC-HRは、プリウスと同じTNGAと呼ぶ新プラットフォームを採用する


その意味では2016年内に発売予定としている、プリウス派生SUVともいわれることのあるトヨタC-HRが大本命だろう。急いでいないのならC-HRの登場を待ってからSUV選びをしてもいいかもしれない。価格はもちろんまだ分からないが、最大のライバルをホンダ・ヴェゼルとすると250万円は切らないと勝負にならないはず。

しかし、今回は、2016年6月末時点で購入できる「国産SUV」で、「車両価格250万円以下」に絞ってお届けする。

人気ナンバー1はホンダ・ヴェゼル

ホンダ・ヴェゼル

フィット譲りの広い後席が美点のひとつ。座面を跳ね上げることができるなど、他のメーカーにはないシートアレンジも可能だ


2014年と15年に販売台数で「SUVナンバー1」に輝き、2016年に入っても最も売れているSUVがそのホンダ・ヴェゼルだ。トヨタとしてはC-HRの投入でその牙城を崩しにかかるのは確実で、スポーティな「RS」を追加しているが、あくまで想像だが、トヨタC-HRの登場前後にさらなるテコ入れがあっても不思議ではない。

ホンダ・ヴェゼル最大の魅力は、フィット譲りの広々としたキャビンで、後席には座面の跳ね上げ機構をフィット同様に採用。とくに、後席の広さと荷室の使い勝手の良さは大きな強みだ。燃費はハイブリッドの27.0km/Lを最高に、ガソリン仕様は20km/L前後となっている。

やや気になる点は、乗り心地。硬めの足まわりはドライバーにとっては何とか許容範囲だとしてもとくに後席に座ると大きな突き上げを食らう。ただし、2015年4月の一部改良で、FF車には乗り心地と操縦安定性を両立する「振幅感応型ダンパー」を、フロントに加えてリヤにも装備するなど、改善が図られているから気になる人はディーラー試乗で念入りにチェックしたい。

大きめの日産エクストレイルも250万円以下から買える

日産エクストレイル

2WDモデルなら日産エクストレイルも車両価格250万円に入ってくる。価格帯は223万8840円~351万3240円


ヴェゼルに続く売れ筋の日産エクストレイルは、ややサイズが大きく、価格帯も250万円を超えて300万円近くが主力モデルとなっている。2.0Lガソリン仕様なら250万円以下から設定されているので、250万円以下に収まるが2WDしか届かない。

「エクストレイル=4WD」というイメージを抱き、そうしたニーズがあるなら予算オーバーとなるが、雪国ではないので2WDで十分というのなら狙い目だ。「エマージェンシーパッケージ」付でも予算内に収まるし、2列シートだけでなく3列シートを設定しているのもエクストレイルの強みだ。サードシートを常用にするには乗降性も含めて厳しいが、非常用として重宝する存在になるかもしれない。

日産では「250万円以下のSUV」というと、ジュークが思い浮かぶが年内、あるいは2017年にはフルモデルチェンジがあるのでは、という憶測が飛ぶのも2010年の登場だけに当然だろう。

個性の強い内・外装デザインと後席と荷室の狭さをどう評価するかがポイントになるが、Bセグメント系SUVの中でもコンパクトなのでマツダCX-3と同様に、狭い住宅街などでも取り回しや駐車しやすいなどの利点もある。

スバル・フォレスター

スバル・フォレスターの価格帯は214万9200円~312万8760円


2015年秋にマイナーチェンジを受けたスバル・フォレスターは、自慢のハンドリングだけでなく乗り心地も改善され、走りも楽しみたい人にオススメのモデルだ。ただし、人気の「アイサイト」装着車が約270万円と250万円の予算を超えてしまう。ドライバー支援の安全面はもちろん、高速道路を使ったロングランの機会が多いなら「アイサイト」装着車を選びたいところだ。

ディーゼルのみというマツダCX-3

マツダCX-3

マツダCX-3。クリーンディーゼルエンジンのみだが、MTを積極的にラインナップしているのも特徴だ。価格は237万6000円~302万4000円


マツダはCX-3がターゲットになるが、こちらはディーゼルエンジンのみという思い切った戦略もあって純ガソリン車を設定するライバルと比べるとやや割高に感じてしまっても不思議ではない。「デミオで十分」という声もあるようだ。

しかし、デミオと比べるとスタイリッシュな内・外装はもちろん、SUVらしい存在感の高さが高級感にも結びついている。ディーゼルの利点であるトルク感がもう少しあればさらにベストだが、長距離を走るのならランニングコストも魅力といえそう。また、1550mmという全高により機械式立体駐車場などへの入庫にも対応しているのも魅力だろう。

価格的にも狙い目なのがスズキSX4 S-CROSS

スズキSX4 クロス

スズキSX4-CROSSは、1.6Lエンジンのみだが、2WDが204万1200円、4WDでも225万7200円という低めの価格設定になっている


意外なところ? では、スズキSX4 S-CROSSの存在も面白い。2WD、4WDともに200万円台前半で価格設定だけでなく、走りと乗り心地のバランスの良さも印象的なモデルに仕上がっている。全幅は1765mmと比較的ワイドだが、最小回転半径は5.3mと小回りが利く方だし、その割には室内も荷室も広い。ハイブリッドは用意されていないが、1.6Lエンジン+CVTというパワートレーンの組み合わせで、18.2km/Lという燃費はまずまずといえる。

ほかにも、ハッチバック派生型のスバルXVや、トヨタC-HRの登場で生産、販売がどうなるかなどトヨタRAV4などもある。XVはハイブリッドだと250万円を超えてくるが、モデル末期のRAV4を大幅値引きで狙う手もあるかもしれない。

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