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後悔しない「良品ミニバン」

「売れている=完成度が高い」とは言い切れないのが、クルマ。人気車だから買っておいて損はないと考えていると、思わぬ「良品ミニバン」を見逃す恐れがあるぞ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

デリカD:5は買い!?

フロントビュー
Lクラスのミニバンといえば、アルファード/ヴェルファイアが君臨するが、居住性という意味では王者にヒケを取らない実力派が意外にも?デリカD:5だ。全長4730×全幅1795×全高1870mm。価格は225万7500円~368万250円
今回のガイド記事は、現在販売されているモデルから、実力派のミニバンをピックアップしてお届け。「売れているクルマ=完成度が高い」とは完全に言い切れないのが面白いところで、大ヒット車ではないが、見れば見るほどよくできているクルマは少なくないのだ。まずはLクラスミニバンのデリカD:5を取り上げたい。

大人でもキチンと座れる3列目

3列目
サードシートはロングスライドで自由度が高く、ヘッドクリアランスなど広さも十分。大人が座れる貴重な3列目といえる
4WDを全面に打ち出しているデリカD:5だが、2WDも設定している。ヨンク的な見た目からして門戸は狭くなりそうだが、3列どの席に座ってもヘッドクリアランスに余裕があるのはもちろん、サードシートは340mmのロングスライドを備えているため、2-3列目の広さの割り振りの自由度が高い。3列目は背もたれこそ少し短めだが、座面も含めて厚みのあるマジメな作りでもある。

細かい所では、1列目の下に大きなスペースがあり、スキーブーツを履いたままでも足を入れられたり、グローブボックスに温風・冷風機能があるため、ホットもコールドドリンクにも対応できたりするなど、とにかく芸が細かい。

アルファード/ヴェルファイアの迫力あるフェイスや豪華シートのような派手さはないが、良品といっていいクルマだ。やや難があるとしたら、ゴツゴツした乗り心地とCVTのフィーリングなどだが、現代の水準に十分あるし、長所である使い勝手の良さをスポイルするほどでもない。雪国でなければ2WDでも不足はないはずだから、40万円くらいの値引きを引き出せれば、買い得感は十分。賢い買い物といえるだろう。

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