ルノー、日産が生んだ長男!?
ルノー初の本格的な4WDであるクロスオーバー、コレオスが日本デビューを果たした。ひと言でSUVなのだが、乗用車とミニバンと4WDのいいとこ取りしたモデルだという。スリーサイズは全長4525×全幅1855×全高1695mm、2.5L直列4気筒エンジンを搭載。価格は319万8000円~359万8000円。生産は韓国のルノーサムソンが担う |
新たに登場したコレオス、アルファベット表記だと「KOLEOS」は、ルノーのよさを前面に主張しながらルノーとニッサンの技術を融合した、ルノー・日産連合10年の象徴的モデルだという。コレオス登場以前からアライアンスの効果は、エンジンやプラットフォーム、部品の共有化など調達分野で効果を上げていたはずだが、コレオスはその濃度をより高めたモデルなのだろう。
なぜクロスオーバーなのか?
メガーヌなど乗用車のダイナミックな造形を採り入れたという。テールゲートは上下二分割式で、上のみ開けてもいいし、下部分には200kgまでの耐荷重があるという。見た目はルノーそのもの |
また、実際にコレオスは欧州だけでなく、ロシアという新興国の一角でも売れているようで、世界70カ国で販売されるグローバルカーとして、このサイズのクロスオーバーに白羽の矢が立ったのも理解できる。
前置きが長くなったが、コレオスの成り立ちを簡単に説明すると、商品企画やデザインはルノー、開発したのは日産。エクストレイルなどでお馴染みの日産の「オールモード4×4-i」に、日産製のエンジンにCVTなどのパワートレインを採用、プラットフォーム、アッパーボディも日産が担当している。ただし、エンジンにしても肝心のサスペンションにしても、味付けといったソフト面は厚木に派遣されたルノーのエンジニアが大いに関わっており、まだ未試乗ではあるが、スタイルはもちろん、シートの出来のよさを見ると、コレオスはルノー車そのものに見える。
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