TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

新型ウィッシュはどこに向かう?(2ページ目)

見た目は変わった。とくに走りも注力された新型ウィッシュはトヨタらしく堅実に中身もステップアップ。今回の2代目WISHはとくに乗ってみないと分からないが、まずは概要を報告しよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

若返りを狙った?

インパネ
ステアリングはゴルフGTIのように、下部を平らにした形状が特徴的。インパネシフト、サイドウォークスルーなどの方程式はもちろん変わっていない。エコドライブインジケーターは全車に搭載される
デザインに関しては、各人お好みは異なるので私見になるが、ずいぶんとスポーティ感を強調した顔つきから、若返った印象を受ける。セリカの姉妹車カレンの目つきを鋭くしたようなマスクで、前から見ると存分に新しさを感じる一方、リヤまわりはなんだかフツー。よく観察すると新しさが散りばめられているけれど、大切なパッと見は日産ウイングロード的というか、ワゴンである。デザインは門外漢なので勝手な想像で恐縮だが、ウィッシュだけでなく、日本車全般にいえるのは、フロントは個性的なのにリヤビューが平凡というデザインが多い。前から描き始めて力尽きてしまったような。アルファ ロメオのようにお尻からまず見たくなる、そこまでの個性はない。だが先代ウィッシュよりは冒険心は感じられるが。

買い替え派をつかめるか!?

リヤシート
2列目は2.0Zが2人掛けの可倒式のキャプテン、それ以外は3人掛けで6:4分割可倒式を採用。2、3列目とも背もたれを倒せる
装備面ではいま流行の「エコドライブモード」やアクティブヘッドレストを採用するなど、環境、安全面への配慮はもちろんされている。燃費も10・15モードで14.4~16km/Lと先代よりも約1割向上している。

走りの印象は次回に譲るが、今回のフルモデルチェンジはトヨタらしく堅実な歩みといえる。しかし、立派になった見た目とともに価格も若干上がってしまった。どれだけ先代ウィッシュからの買い替えが期待できるかはご時世を考えると不透明かも。このクラスはかつてのセダンのように、ファミリーカーの定番の形になりつつある。クルマに興味のないユーザーも多いから、見た目はかなり変わったけど、広さとか中身とか「あんまり変わっていないじゃない」と思われてしまうのでは?と勝手に危惧してしまう。

肝心の走りを含めたレポートは次回お届けしたい。

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