質感アップを感じさせる
インパネ中央部分はT字の造形。斬新すぎず、飽きることもない巧みなデザインだ。金属調のリングで囲まれたオプティトロンメーターは視認性、質感ともに日本車ではトップクラスだろう |
天井に配された間接照明や足元照明は日中の試乗のため、それほど効果を実感できなかったが、夜間のムードは格別なはず。オーナーの満足度を高める工夫が随所にある。
シートも大型化
1列目への乗降も低床化で楽になった。170cmのレポーターであればアシストグリップをつかまなくても乗降できる。前席のサイズは先代とほとんど変わっていないそう。「350G」、「350S Gパッケージ」などには助手席パワーオットマンが備わる |
目玉の「リラックスキャプテンシート」の座り心地はまさに夢心地で、こんなシートに乗っていたらエコノミークラスに乗れなくなるなと感じ入った。ドライバーは座りたくても座れないから、もし子どもがふんぞり返っていたら腹が立つかも!? 役員車やハイヤーなどVIP向けには最適だし、親孝行したい人にもピッタリだ。クルマではもっとも快適に眠れるシートかもしれない。欠点は、3列目の乗降がウォークスルーを使うためやや制限されるのと、スライドやリクライニングなどの電動ボタンの位置が低くて、慣れないうちはボタンを探す点。でも、大切なゲストを迎えるのは確かに最上のおもてなしだ。
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