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街中でも扱いやすいSUV~その1~(2ページ目)

SUVが欲しいけど大きくて運転しくにいのでは? と敬遠している向きも少なくないはず。今夏に登場した2代目エクストレイルはややサイズアップを果たしたものの、まだジャストサイズといえる貴重な存在だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

オンロードの走りも洗練度アップ

走り
日本では誰もがメインで走るオンロードの走行安定性が向上したのが2代目の美点。さらに、ウリであるオフロードの走りもブラッシュアップ。雪道や林道なども余裕で走破できる
初代エクストレイルは、オフロードイメージの定着に成功したものの、舗装路を走らせると操縦安定性に欠けたハンドリングなど、とくに高速道路では不満を覚えることがあった。しかし2代目はグローバルモデルにふさわしく、ハイスピードでも不安を抱くことはほとんどなくなった。

欧州製のしかも倍以上高額なSUVのように、矢のように突き進む安定感こそないものの、日本の高速道路で流れをリードすることは難しくない。乗り心地もマッド&スノータイヤの割には悪くはないが、タイヤのハンディは確実に感じさせるもので、あまり飛ばさなくてもバタバタとした突き上げを食らう。ハンドリングは単なる重量ではなく、クルマの軽さを感じさせる軽快な味付け。パワステも軽めで、SUV初心者でも見た目以上にラクに走らせることができるはず。

パワーは2.0Lで必要十分だ。2.5L車は、4人乗車で荷物を多く積む人にオススメ。逆に2人乗車でたまにロングランする程度であれば2.0Lでも不足はないと感じられた。

オフロードこそ主戦場

インパネ
インパネからドアトリムに連続性を持たせたユニークなデザイン。両端にあるエアコンの吹き出し口とカップホルダーは乗員に向いたコクピット風
オフロード性能も着実に向上している。林道を数km走っただけだが、狭い道幅でも四隅がつかみやすく、クルマの軽さも感じるため気負わずに走れる。雨上がりのスリッピーな林道でも鼻歌交じりで走破できた。とくに急勾配を下る際に有効と感じられたのが、車速を7km/hに調整する「ヒルディセントコントロール」。雪道ではその効果をより実感できるのではないだろうか。

また、オン・オフロードを問わず、坂道発進時に威力を発揮する「ヒルスタートアシスト」もありがたい。エクストレイルの4WDは、「100:0」からほぼ「50:50」までトルク配分を切り替えることが可能だが、よほどの悪路を走らない限り「AUTOモード」で十分。前後トルク配分を固定する「LOCKモード」は保険といえるだろう。

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