MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

新型パジェロは万能選手(2ページ目)

「クロカン4駆」の流れを汲む三菱パジェロが4代目にスイッチ。高級SUVの世界的な流れにどう対処するのか? 1982年に登場した国産SUVの開拓者はバランス感覚に優れたモデルに進化していた。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

オールラウンダーでも時代の要請に応える

PAJEROインパネ
インテリアは高級感を追求。センターコンソール上部にセンターインフォメーションディスプレイを配置。外気温、方位などの環境情報から平均燃費などの走行情報を表示
高級SUVがその勢いを増す現在では、どんなに泥道をラクに走れても、タフであっても売れない。無骨なだけではダメ。最新SUVはサーファーの足やスキーエクスプレスとしてだけでなく、セダンやミニバンでは飽き足らない存在感などの付加価値を求めるユーザーにもアピールしなければならない。

パジェロは上質感のあるインテリアや、車内で聴く音へのこだわりで付加価値を主張する。オーディオには12スピーカー、860Wのハイパフォーマンスアンプ、5.1chサラウンドを構築する「ロックフォード」製ユニットを採用。さらに、仕立てのよさを感じさせるインパネやなめし工法の工夫が施された本革シートを用意して高級感を付加した。

ミニバン的要素も盛り込む

また、最近のSUVには要求されるハードルが高く多い。イザという時に多人数乗車ができるパッケージングのよさがそのひとつ。乗り降りしやすく、足元、頭上とも広々していなくてはならない。荷物が積みやすくてラゲッジも大容量であることが要求される。こうしたミニバン的な要素もクリアしつつ、タフな走りを予感させるスタイルが必要なのだ。パジェロは3ドアのショートと5ドアのロングボディを用意し、ミニバン的に使えるのがロングボディ。最低地上高をクリアするため低床ミニバンのように楽に乗り降りとまではいかないが、毎日使っても苦にならない乗降性を確保。積載性は3列目席を床下に格納し、2列目席を前にたためば十分な荷室空間を確保できる。

次ページでは、走行性能について解説。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます