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大型ミニバンの本当の実用性

最大8人までの多人数乗車が可能なのが、3列シートを有する大型ミニバンの最大の魅力だが、本当に7~8人乗っても快適な空間や積載性が確保されているのか? 2500ccクラスでもフル乗車時に力を発揮するかに迫った。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

大型ミニバンの代表車種とは?

ELGRAND外観
写真のエルグランドは、トヨタ・アルファードとともに日本のミニバンの横綱級。車内の有効スペースはエスティマやマツダ・MPVもひけを取らない。価格は283万5000円~480万9000円
3列シートをもち、7人ないし8人が乗れる広さを有するのがトヨタ・アルファード、ニッサン・エルグランドに代表される大型ミニバンだ。この2台は高い全高のため、頭上の空間にゆとりがあり、視覚的にもより車内の広さを感じることができる。他にもこのジャンルには売れ筋のトヨタ・エスティマやマツダ・MPV、ニッサン・プレサージュ、全長こそ短めだがホンダ・エリシオンなどが挙げられる。輸入車ではクライスラーのボイジャー(グランドボイジャー)、メルセデス・ベンツのビアノなどがある。今回取り上げるのは、大型ミニバンのエルグランド。日本ではフルサイズといえる大きさと広大な車内空間が多くのユーザーに支持されている。

四角いフォルムで運転しやすい

エルグランドで大人6人、子ども1人で1泊旅行に出かけた。久しぶりにハンドルを握ると横幅が気になり、バックミラーを覗けば3列目席が遠くに感じる。その物理的な大きさから運転に慣れが必要なのは確かだが、前方がよく見通せるし、ほぼ四角いフォルムなので慣れてしまえば思いのほか運転しやすい。とはいえ、全幅が1.8mを超えるため狭い道でのすれ違いや交差点では慣れていてもそれなりに気を使う。ドライバー目線では誰もが気軽に運転できるとは言い難いものの、毎日乗っていれば慣れてしまう範囲内だろう(もちろん個人差はある)。次のページでは肝心の車内の快適性、積載性を中心にじっくりと触れていこう。この点こそが横綱級、大型ミニバンの最大の長所にして最大の魅力だからだ。

次ページでは、居住性について解説。
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