モータースポーツ/SUPER GTについて

GT500クラスの参戦チーム総覧!(3ページ目)

「SUPER GT」の2010年シーズンを戦うホンダ、レクサス、ニッサンのGT500クラスチームを一挙に紹介。ビギナーにも分かりやすく、チームの歴史や魅力をお伝えしていきます。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

EPSON 中嶋悟監督が率いる強力なチーム

Car No. 「32」
マシン名 「ESPON HSV-010」
チーム名 「NAKAJIMA RACING」
タイヤ:ダンロップ
ドライバー:道上龍/中山友貴
略称 「32号車」「エプソン」「ナカジマレーシング」「ナカキ」
HSV-010 GT (32号車)
続いてはホンダ「HSV」勢の中で唯一ダンロップのタイヤを履く「EPSON HSV-010」を走らせる「NAKAJIMA RACING」です。チーム監督はご存じ、中嶋一貴のお父さんで、日本人初のF1フル参戦ドライバーである中嶋悟氏が務めます。

スポンサーを務める「エプソン」はプリンターなどの印刷機でお馴染みのメーカー。オフィスや家庭でエプソン製品をお使いの方も多いでしょう。実は中嶋悟監督とエプソンの結びつきは非常に長く、中嶋さんがF1に行く前からメインスポンサーを務めていました。今は有名俳優などタレントをCMキャラクターに起用する同社ですが、20年前に中嶋さんがF1ドライバーだった時代にはエプソンのCMには中嶋さん自身が出演し、そのCMが頻繁に流れていました。

その時代からのお付き合いは今も続いており、今年も同社のサイトではファンによる「マシンカラーリングコンテスト」が実施され、開幕戦には最優秀賞に選ばれたカラーリングが施されて登場します。
中嶋悟監督
【写真提供:本田技研工業】
そして、チームにはベテランの道上龍が移籍し、若手の中山友貴と組みます。ダンロップタイヤの開発を行う他、彼の経験豊富なノウハウはマシンを速くする大きなチカラとなってくるでしょう。

【NAKAJIMA RACINGの最近の戦績】
2007年「EPSON NSX」シリーズ2位
2008年「EPSON NSX」シリーズ10位
2009年「EPSON NSX」シリーズ16位

REAL RACING=金石勝智率いる若きチーム

Car No. 「17」
マシン名 「KEIHIN HSV-010」
チーム名 「KEIHIN REAL RACING」
タイヤ:ブリヂストン
ドライバー:金石年弘/塚越広大
略称 「17号車」「リアル」「ケーヒン」
HSV-010 GT (17号車)
ホンダ勢の中で最もチームの歴史が浅いのが「REAL RACING」。元GTドライバーで、DTM(ドイツツーリングカー選手権)にも参戦した経験をもつ金石勝智氏が率いるチームです。同チームの活動は「SUPER GT」だけに留まらず、フォーミュラニッポン、全日本F3でも若手育成を担っています。

金石勝智氏は現役レーサーとして第一線を退いてからも、NSXの開発ドライバーとして活躍したほか、若手の育成にも定評があり、2007年からホンダ5台目のマシンを「REAL RACING」が走らせることになった背景には、金石さんに対するホンダの強い信頼があるといえます。
塚越広大と金石勝智監督
【写真提供:本田技研工業】
昨年から自動車関連部品メーカーの「株式会社 ケーヒン」をメインスポンサーに迎え、今年も鮮やかなブルーのカラーリングの「HSV-010 GT」を走らせます。昨年は、ルーキーの塚越広大が観客を沸かせる走りを見せるなど大活躍した「REAL RACING」には今年も大きな期待がかかります。

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